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AAF学校2010・東京校開校

  • アサヒ・アート・フェスティバル2010
     AAF学校・東京校
    「思考の平衡感覚」


    アートプロデューサーは企画の実現、施設の運営、団体の継続、企画の実現どれをとっても、「何をするか」とともに、社会からの「なぜ、アートでなければならないのか?」という疑問に応える能力が求められています。
    既存のアートの場を飛び出し、社会にアートを開こうとする活動が集うアサヒ・アート・フェスティバルだからこそ、「何を」とともに「なぜ」について応えられるアートプロデューサーの必要性を感じています。
    この学校は、そうした思いから生まれました。


    ―社会を切り拓くアートのために―
    アートプロデュースの現場では、実践的な作業のノウハウも必要になりますが、それと同じほど、現代社会の中でアートの可能性をいかにとらえているのか、またその可能性を社会のいかなる領域に、いかにして開いていこうとしているのか、そういった「基本姿勢」がきわめて重要になります。こうした基本姿勢が確立されていなければ、起こりうるさまざまな状況と向かい合い、自身の行為の必然性を説得力をもって主張できなくなるからです。
    今年度は、「思考の平衡感覚」と題して、アーティストやアートNPOのエンパワメントを目論みます。



    会 場    アサヒ・アートスクエア
    アクセス   東京メトロ銀座線「浅草駅」5番出口より徒歩5分
          都営浅草線「浅草駅」A5番出口より徒歩10分
          東武伊勢崎線「浅草駅」より徒歩6分
    日 時    2010年8月23日(月)、9月13日(月)〔全2回〕
          18:30〜20:30
    参加費    全2回=4,000円 /
          1回=2,000円 / 学割1回=1,500円
          *予約制です。〔定員:100名〕
          *学割は受付時毎に学生証の提示が必要です。
          *アートNPOリンク会員は、学割料金。
    申込方法   下記を記入のうえ、FAXまたはE-mailで申込み。
          1)お名前、 2)E-mail、3)電話番号、4)参加日程
          *E-mailの件名を「AAF学校参加申込み」としてください。
          *お送りいただいた情報は目的外に利用いたしません。
    申込先    アサヒ・アートスクエア事務局AAF学校係
          FAX 03-5608-5319
          E-mail aafs@arts-npo.org
    問合先    アサヒ・アートスクエア事務局
          E-mail aafs@arts-npo.org
          TEL 090-9118-5171
    チラシ    
          
          PDFデータをダウンロードできます。(750KB)


    カリキュラム

    オリエンテーション 8月23日(月) 18:00〜18:25
    〈オリエンテーション〉
    昨年開催したAAF学校を振り返りつつ、今年度のAAF学校の目論みを紹介する。

    第1回 8月23日(月) 18:30〜20:30
    〈マークに聞く、アーティスト共同体運営の秘訣とアートの可能性〉 
    講師:Mark Teh
    マレーシア・クアラルンプールに活動の拠点を置くアーティストとプロデューサーの共同体である、ファイブ・アーツ・センターは、昨年設立から25周年を迎えた。その活動は、演劇やダンス、音楽、ビジュアルアート、児童劇などさまざまな領域におよび、かつそれらプロジェクトは多様な背景をもったプロデューサーたちによって運営されている。日本を含むさまざまな国の支配と影響を受け、マレー系、中華系、インド系の3民族をはじめとする多民族国家・多言語社会であり、マレー系を優遇するブミプトラ政策など、それぞれ民族間の交流が必ずしも活発には行われていないモザイク国家マレーシアにあって、社会的〈境界〉を軽やかに越境するアートの意味は大きい。
    今回のAAF学校では、越境するファイブ・アーツ・センターの若きメンバーであるアーティスト、マーク・テ氏をお招きし、アーティスト共同体の長きに渡る活動継続の秘訣について伺うとともに、彼自身のアーティストとしての活動や社会的な存在意義についてお話しいただく。また、作品を創作するのみならず、オルタナティブ・メディアの番組プロデュースやリサーチャーとしての活動などアートの枠にとらわれないアクティブな活動をするそのモチベーションを紐解き、画一化されないアイデンティティについても考察する。

    Mark Teh (マーク・テ)
    演出家/パフォーマー/リサーチャー/教育者/Five Arts Centerメンバー
    マレーシアの歴史や記憶、若者の問題に関するプロジェクトを通して社会的な当事者性をテーマにしたアート活動を展開している。
    2002年以降コミュニティベースのアートプロジェクトを運営、デザイナーや映像作家、造形作家といった複数のアーティストとのコラボレーションによるパフォーマンスなどを手がけている。
    近年の作品に、社会的に無視されたマレーシアの歴史を研究したドキュメンタリー演劇作品「Baling」「Dua, Tiga Dalang Berlar」がある。その他のドキュメンタリーに関するプロジェクトとして、実験映像作家であるファミ・レザのカルトフィルムで極左派による政治運動を読み直した「10Tahun Sebelum Merdeka」「Revolusi ’48」のプロデュース、2008年には「EMERGENCY FESTIVAL!」の共同開催を行った。1948年から1960年の間のマレーシアの文化芸術の歴史を研究し、当時マレーシアにおいて最も注目された批評家や映像作家、パフォーミング・アーティストたちを特集、12のパフォーマンス作品やプレゼンテーション、参加型のイベントを企画した。最新作である「Gostan Forward」では、コンテンポラリーダンスのパイオニア、マリオン・ドゥ・クルーズの過去30年間の作品を回顧するレクチャーパフォーマンスを演出。
    また、政治的かつ文化的な幅広い社会的問題にフォーカスした「The Fairly Current Show」「That Effing Show」をウェブテレビ「PopTeeVee」(http://www.popteevee.net )上で企画するほか、若者向けオルタナティブ・メディア「PopIN」のクリエイティブ・プロデューサーも務めている。

    第2回 9月13日(月) 18:30〜20:30
    〈アーティストの労働と権利を考える〉 
    対談:吉澤弥生 × 藤井光
    2003年アヴィニヨン・フェスティバル(仏)がストライキで中止されたことは記憶に新しい。このとき大きな争点となったのは、アンテルミタン―自営でもなく、有期/無期の給与所得者でもない、断続的intermittentに雇用される労働者―に関する制度の変更だった。その多くがアンテルミタンである舞台芸術に携わる芸術労働者(アーティストや技術者など)がその制度変更に反対し、ストライキやテレビの生放送をジャックするといった大規模な労働運動を巻き起こしたのである。この運動を期にパリでは、従来の労働組合とは異なる形で、個人の権利意識や自らを守る智恵やスキルを共有するための芸術労働者の連帯が生まれ、活動拠点「CIP」も創設された。
    今回のAAF学校では、旧来の雇用形態にとらわれない多様化する働き方やライフスタイルを選択した芸術労働者たち(アーティストやアートプロデューサー、アートNPO、技術者など)が、個人の権利意識を自覚し、自らを守るスキルを共有するための方法、また組合にとどまらない連帯や運動の可能性などについて考察する。

    吉澤弥生(よしざわ やよい)
    大阪大学大学院GCOE特任研究員/NPO法人地域文化に関する情報とプロジェクト[recip]代表理事
    1972年生まれ。大阪大学大学院修了、博士(人間科学)。専門は芸術社会学。労働、政策、運動、地域の視座から現代芸術を研究。
    近著に「文化概念の形成−R.ウィリアムズ『文化と社会』」(『文化の社会学』世界思想社|2009)、「新世界『ブレーカープロジェクト』の軌跡」(『アートマネジメント研究』10|2009)、「妄想のパブリックアート@御堂筋」、レポート「ソーシャルメディア―社会をひらくメディア/媒介する社会」(ともに『VOL.04』以文社|2010)など。

    藤井光 (ふじい ひかる)
    美術家/映像ディレクター
    1976年生まれ。パリ第8大学美学・芸術第三博士課程DEA卒。1995年渡仏。フランスでメディア・アーティストとして活動を始めるが、2005年帰国以降、現代日本の社会政治状況を直截的に扱う表現活動へと転換。社会運動と芸術の関わりについて制作および研究を行なっている。
    山口情報芸術センター(YCAM)や市民メディアセンターMediRでは、一般市民を対象にした映像制作ワークショップを通して映像メディアの民主化に努める傍ら、アーティストのための芸術支援活動Artists' Guildに参加。
    『吉原治郎賞記念アートプロジェクト』(大阪府現代美術センター|2007)、『POINT展:日韓若手アーティスト・批評家交流展覧会』(ソウル|2008、京都|2009)、『リフレクション』(水戸芸術館|2010)等に出品。

    講師、内容は予告無く変更になる場合があります。


    アサヒ・アート・フェスティバルとは
    アサヒ・アート・フェスティバル(AAF)は、全国各地のアート・プロジェクトのネットワークです。
    ここには、市民がアートの力で地域の未来を切り拓こうとするプロジェクトが集まっています。それぞれのプロジェクトは、それぞれ独立しており、それらがネットワークを形成しています。それぞれの活動が、地域再生の着実な実績を上げ、大きなムーブメントとなっています。

    プロジェクトに共通しているのは、アートと社会をつなぎ、そこから地域再生をめざすという点です。
    AAFは、「市民の主体的な参加によるアート・フェスティバル」との趣旨のもと、アサヒビールと全国のアートNPOや市民グループとが協働して、2002年にスタートしました。毎夏、ジャンルを越えた多彩なアート・プロジェクトが展開されています。アートを社会に開き、地域と密着して活動を続ける全国各地の市民が互いに出会い、ネットワークを形成していくなかで、AAFは徐々に一過性のイベントの枠組みを超え、今では、地域再生をめざす全国規模の恒常的な活動の連携となっています。
    「フェスティバル」、つまりお祭りは、究極の市民参加、究極のコミュニティ・アートです。みんなでつくり、みんなで楽しむことが、市民のアートリテラシーを向上させ、コミュニティ創造に寄与します。


    主  催:アサヒ・アート・フェスティバル実行委員会
    共  催:NPO法人アートNPOリンク
    助  成:財団法人アサヒビール芸術文化財団
    特別協賛:アサヒビール株式会社
    協  力:甲斐賢治(NPO法人remo)