全国アートNPOフォーラムin別府

  • 2006年11月24日

2006年、全国アートNPOフォーラムは、青森市と別府市の2カ所で開催いたしました。

別府フォーラム、青森フォーラムは終了しました。

全国アートNPOフォーラム in 別府 開催概要

アートでまちを、新しいアートのあり方と未来を、市民とともに考える。

▽ 申込方法   スケジュール・内容( 24日 ・ 25日 ・ 26日 )

ウェブ  http://www.beppuproject.com

日時   2006年11月24日(金)~26日(日)

会場   ホテルニューツルタ
     別府観光港第3ふ頭関西汽船2F
     別府市営 竹瓦温泉 2階
     B-Con PLAZA
     ほか

アクセス 全体マップ(PDFデータ)
     受付周辺マップダウンロード(PDFデータ)

料金   一日券 ¥2,000(学生 ¥1,500)
     二日券 ¥3,500(学生 ¥2,700)
     三日券 ¥4,800(学生 ¥3,800)

予約開始 10月9日(月)

チラシ

(トップ画像|JPEG)

趣旨
「全国アートNPOフォーラム in 別府」は、アートNPOの活動を紹介・検証し、各団体が協働する具体的な仕組み作りの提言を掲げ、未来へとつなげていくフォーラムです。
BEPPU PROJECTは、2008年を目標として大型国際現代芸術フェスティバルの開催を目指しています。この国際芸術フェスティバルは、国内のさまざまな団体と、地域や分野を超えて協働する意志のもとに運営・開催されるものです。
今フォーラムは、2008年のフェスティバル開催に向かう公開打合会としての意味も含んでいます。
さらに、このような協働のあり方によって今後国内の様々な地域で、同様のフェスティバルが継続して開催されるならば、日本の市民活動体のあり方が大きく変化していくことでしょう。
今年、大分県別府市で開催する「全国アートNPOフォーラム in 別府」は、そのための最初の一歩として記憶されるものとなります。

スケジュール・内容(2006年8月20日現在・予定)
事情により、出演者、プログラム、会場等を急遽変更する場合がありますが、その際はご容赦ください。
(敬称略)

▼ 1日目|2006年11月24日(金) 「現在」
第1回全国アートNPOフォーラムin神戸から4年。あれからアートNPOの状況はどうなったのか?

オープニングセッション
18:00~19:45 「なぜ、いまアートNPOか?」
会場     ホテルニューツルタ・バンケットホール鶴の間
パネリスト  佐東範一(NPO法人 アートNPOリンク 理事長 / NPO法人 JCDN 代表)
       山出淳也(NPO法人 BEPPU PROJECT 代表)
モデレーター 甲斐賢治(NPO法人 記録と表現とメディアのための組織[remo] 理事)

20:00~22:00 ウェルカムパーティー

▼会場風景

フォーラム初日は、現地主催者と来賓あいさつからスタートしました。オープニングセッションでは、別府市を拠点に地域に根ざした活動をつづける現代アーティストでありBEPPU PROJECTの代表でもある山出氏と、JCDNとリンクの二つのネットワーク型NPOで理事長をつとめる佐東氏、モデレーターとして甲斐氏を交えた鼎談形式となりました。
多様な主体が、さまざまなアート振興をそれぞれの立場、地域、視点、関心事などから担えることに幅広さがあり、それこそがNPOならではの活動であること、さらに地域にとってその多様性がいま必要とされていることなどが確認されました。

▼交流会・ゲスト

別府の飲屋街で現役で活躍する流しのミュージシャン、はっちゃんぶんちゃんが交流会を盛り上げてくれました!! さすが観光都市別府、盛り上げ方がうまい!!

▼ 2日目|2006年11月25日(土) 「過去」
別府を代表する3つの地域を巡るフォーラム。無料バスによる移動(ガイド付き) 集合時間=9:15 集合場所=JR別府駅東口

10:00~11:30 Stage1 生まれる場所、入り口
「アートで地域は変わったのか?」
会場     別府観光港第3ふ頭関西汽船2F
パネリスト  小見純一(前橋芸術週間 代表)
       三澤 章(NPO法人 あおもりNPOサポートセンター 常務理事)
モデレーター 下山浩一(NPO法人 コミュニティアート・ふなばし 理事長)
「港」という、外部の文化や人、モノや価値が流入してくるまちの入り口でありながらもまち自体には属さず、中間に位置するこの場所でアートNPOの「過去」 から続く「現在」に着目し検証していきます。

12:30~15:00 Stage2 まちを歩いて体感する
「町に宿る力」
会場     鉄輪(かんなわ)地区一帯を各自で散策
受付     富士屋ギャラリー
地球の内部から沸々とあふれ出す温泉、そして湯けむりは、大地の持つ無限のエネルギーそのものです。温泉が持つ公衆浴場としての機能は、人と人が出会い語らい、異なる価値を共有するという現象をイメージさせ、多面的な意味や表情を持つアートとリンクします。
このセッションでは、パネリストによるフォーラムではなく、大地のエネルギーを体感し、まちを歩き、出会うことを基本コンセプトとしています。
オプション  まち歩き(NPO法人鉄輪湯けむり倶楽部によるナビゲート)
          参加費=700円(豚まん、卵、サツマイモ付き。ただし予定)
       地獄蒸し昼食(温泉の蒸気を利用した蒸し料理)
          昼食費=1,300円(魚介、山菜など)

16:00~18:00 Stage3 温泉と公民館~コミュニティの原型で開催されるセッション
「多文化共生へ」
会場     竹瓦温泉2F 元町公民館
パネリスト  加藤種男(アサヒビール芸術文化財団事務局長)
       鶴田浩一郎(NPO法人 ハットウ・オンパク 理事長/
                    ホテルニューツルタ代表取締役社長)
モデレーター 荻原康子(社団法人 企業メセナ協議会 シニアプログラムオフィサー)
グローバリズムという名のもとに価値観の統一が図られつつある現在、アートの重要性がこれまで以上に高まっています。アートは、人々に変化を容認する心、価値観の多様性を訴えかけ、それぞれの根底にあるアイデンティティーの再発見を促します。
裸になって武器も持たず、様々な人種や考え方が混在する混浴温泉の考え方をベースとしてこのセッションは企画されます。

▼会場風景・別府観光港第3ふ頭関西汽船2F

「別府のまちは、港からはじまった。」別府の昔に思いを馳せて、海が見え、船が見えるこの場所を『起点』ととらえ会場としました。写真の奥には、船を待つ乗船客の姿もみえます。
このセッションでは、先の全国アートNPOフォーラムの開催地から前橋と青森のNPO当事者に登壇いただき、アートを通して地域を見たときにどのような可能性があるのか、アートによって何をしようと思っているのかについて語っていただきました。とくに前橋では、フォーラム後にさまざまなアクションがうまれはじめており、注目が集まりました。

▼まちあるき「町に宿る力」

関西汽船のある港から垂直にまっすぐ山に向かうと、地面から立ち上るたくさんの湯煙で有名な『鉄輪(かんなわ)地区』があります。大地のエネルギーを体感し、迷路のように入り組んだ町を周遊し、別府の温泉街の魅力に触れました。また、豊富な湯煙を利用し、地元の山海物を蒸した『地獄蒸し料理』を食しました。温泉の独特の香りと新鮮な山海の恵みを味わう、文字通り地球が宿したエネルギーを堪能することになりました。周遊のバス車内では、地元で育ったBEPPU PROJECTのメンバーがバスガイドを担当。じつはバスガイドは、ここ別府が日本で最初だそう。

▼会場風景・竹瓦温泉

鉄輪からバスで15分ほど海に下ると、今度は竹瓦の温泉街があります。この会場は公民館。なんと別府では公民館は温泉の2階にあるのです。これぞまさしくコミュニティの完全形態! 文字通り地域の人々のはだかの交流がここにはあります。別府市内の各町には、自治会が運営する温泉が地区毎にあり、地元の人たちが毎日温泉を楽しむことができるそうです。
このセッションでは、いま失われつつある「はだかの付き合い」になぞらえ、多文化共生について根源的な想像力・創造力をもつアートを通して語りました。パネリストは、片や全国のさまざまなアート団体やアーティストを見続けてきたアサヒビール芸術文化財団の加藤氏、対するは別府で温泉ホテルを経営し、観光NPOの草分けオンパクの鶴田氏という異色の組み合わせとなりました。

▼ 3日目|2006年11月26日(日) 「未来」
未来のビジョンが語られ、それを具体化するための様々なアイデアが交差する場。

10:00~16:00 「協働する未来へのビジョン」
第一部「未来へのビジョン」 10:00~11:30
会場     B-con PLAZA 国際会議室
パネリスト  大場陽子(作曲家/GOTEN GOTEN アート湯治祭参加アーティスト)
       相馬千秋(NPO法人 アートネットワーク・ジャパン/
                    東京国際芸術祭(TIF)・国際プログラム担当)
       やまぐちくにこ(NPO法人淡路島アートセンター/
                    淡路島を耕す女(事務局兼企画担当))
モデレーター 芹沢高志(P3 art and environment エグゼクティブ・ ディレクター)
第一部では、全国各地で開催されているNPO型アートフェスティバルについて報告し、未来への展望が語られます。

第二部「2008年に向けて」 13:00~16:00
コメンテーター 予定
ファシリテーター 芹沢高志
第二部では、BEPPU PROJECTが考える2008年のビジョンがプレゼンテーションされ、具体的な打ち合わせや討議を公開で行います。
2008年に別府で何が起こるのか!? 日本はどう生まれ変わるのか!?

▼会場風景・第一部

別府市のコンベンションセンターB-con PLAZAの国際会議場に会場をうつし、「未来」に向けたセッションを開催しました。第一部では、市民が担う『アートフェスティバル』を実践するアートNPOと、それに参加するアーティストが登壇。なぜ<地域>で<NPOが主体>となって<アート>のフェスティバルを開催するのか、その先に何を目指しているのかをプレゼンテーションしていただきました。
小さな昔ながらのコミュニティ感が残る地域では、アートの先鋭性がもたらす地域との摩擦にも苦悩しながらも、だからこそアートをやる意義があるということを再確認するセッションとなりました。

▼会場風景・第二部

ながい別府フォーラムもようやく最後のセッションを迎えました。最後のセッションでは、ラウンドテーブルになってディスカッションをおこないました。このセッションのテーマは「2008年に向けて」。なにをかくそう、地元の主催者であるBEPPU PROJECTが開催を予定している『大型国際現代芸術フェスティバル』の実現に向けて、このフォーラムに来たみなさんの知恵と力を貸してほしい!という切実な(?)願いをもったセッションでした。
会場からの「なぜ現代アートなのか」という本質的な問いかけに始まり、「話会うならすべてをゼロにしてから話すべきだ」という意見や「ぜひやるべきだ!」という強い発言に勇気づけられ、最後には「協力する!」、「うちの地域でもフェスティバルをやろう」などとさまざまな発言が飛び出しました。
このコンベンションホールで実施することにより、地域自治体や市民に対してもあるインパクトと信頼度を感じてもらうことができたのではないでしょうか。
じじつ、BEPPU PROJECTは1年遅れてしまいましたが、ついに2009年春に『混浴温泉世界』と題する大型国際現代芸術フェスティバルをいくつかのNPOと連携する中で開催することが決まりました。初日に登壇した佐東氏が代表をつとめるJCDNによる踊りにいくぜ!や、モデレーターをつとめた甲斐氏の参加するremo、そしてアートNPOリンクやほかNPOも協力します。このフォーラムで実施した市内周遊ツアーの経験も活かされるはず。さらに『混浴温泉世界』というタイトル、竹瓦でのセッションもこのタイトルにその源泉を見ることができるようですね。着実にこのフォーラムが次につながっています。

主催
NPO法人 BEPPU PROJECT
NPO法人 アートNPOリンク

協賛  五十音順
[青森 & 別府]
アサヒビール株式会社、株式会社資生堂、トヨタ自動車株式会社、
日本電気株式会社(NEC)

[別府]
株式会社エポックアート、大分県自動車学校、大分交通株式会社、
大分みらい信用金庫、Colony Interactive株式会社、株式会社佐伯建設、
株式会社トキハ 別府店、有限会社デザイン・マップ、
株式会社日本航空 大分支店、NPO法人 ハットウ・オンパク、
B-Con PLAZA、別府観光産業経営研究会、
別府市旅館ホテル組合連合会、株式会社山下工芸

後援
大分県、別府市、大分県教育委員会、別府市教育委員会、
社団法人企業メセナ協議会 、社団法人ツーリズム大分、別府商工会議所、
社団法人別府市観光協会、日本アートマネジメント学会、
大分合同新聞社、NHK 大分放送局、OBS 大分放送、
TOS テレビ大分、OAB 大分朝日放送、エフエム大分、
シティ情報おおいた、CTBメディア株式会社

協力
別府市泉都まちづくりネットワーク、NPO法人鉄輪湯けむり倶楽部、
NPO法人別府八湯トラスト


全国アートNPOフォーラム in 別府
出演者プロフィール

■佐東範一(さとう のりかず)
NPO法人アートNPOリンク理事長/NPO法人ジャパン・コンテンポラリーダンス・ネットワーク代表
1960年北海道生まれ。80年舞踏グループ「白虎社」の創立に参加。以後94年の解散までの国内公演、海外ツアーにて舞踏手兼制作者として活動。96年アメリカ・ニューヨーク、ダンス・シアター・ワークショップにて1年間のアートマネージメント研修。97年アメリカ・インドネシア・日本の3カ国による国際プロジェクト「トライアングル・アーツ・プログラム」にて参加。98年から3年間の準備期間を経て、2001年NPO法人ジャパン・コンテンポラリーダンス・ネットワーク(JCDN)を京都にて設立。全国のアーティスト・主催者・評論家・企業・財団などダンスに関わる個人・団体のネットワーク型NPOとして、「踊りに行くぜ!!」開催、「ダンスファイル」製作、インターネットによるダンス公演・ワークショップ予約システム「ダンスリザーブ」運営、ワークショップ・公演のコーディネートなど、日本全国にて社会とダンスをつなぐ様々な活動を行っている。

■山出淳也(やまいで じゅんや)
1970年生まれ。現代美術アーティスト、NPO法人 BEPPU PROJECT代表理事。
アーカスプログラムによるレジデンス(1996-7)、ACCによる助成を受けNY、PS1でのインターナショナルスタジオプログラム参加(2000-1)。文化庁在外研修員としてパリに滞在(2002-2004)。
主な展覧会として、「台北ビエンナーレ – THE SKY IS THE LIMIT」台北市立美術館、台北市(2000-1)、「my home is yours, your home is mine」ロダンギャラリー、ソウル(2000-1)、「GIFT OF HOPE」東京都現代美術館、「Strangers」PS1、NY、「PROJECT N0-26」メキシコシティ(2000-1)、「Exposition collective」Palais de Tokyo、パリ(2002)、「PROJECT No. 20」John Michael Kohler Arts Center、Sheboygan、アメリカ(2004)、「Weird walls」Heerlen、オランダ(2005)など多数。

■甲斐賢治(かい けんじ)
[remo] NPO法人 記録と表現とメディアのための組織/[recip] NPO法人 地域文化に関する情報とプロジェクト:各理事
remoでは”個々人がメディアを活用し、自らの環境を作り出す力の創出”を、recipでは”文化の地産地消サイクルの起動”を、artNPOlinkでは、”芸術の可能性に尽力する人々の権利獲得”を目論み、さまざまな場やメディアづくりに勤しむ。”ここ”に、”個々”が 持つ多様な価値判断から沸き立つダイナミックな化学反応がおきれば、有機体である僕らならきっと精神まで活性するに違いない。

■小見純一(おみ じゅんいち)
前橋芸術週間 代表 1958年 前橋中心商店街に生まれる。10代の頃から国内外の様々なアートNPOと接触。1985年 帰郷後、コミュニティの急激な喪失に直面。地域と人と人との関係性の再生を動機に、まず始めに市内敷島公園内にcafeを開設。同時に数々のアートプロジェクトを始動。1993年 同敷地内にF‐ritz art centerを開館、主宰。前橋芸術週間代表。昨年、第3回全国アートNPOフォーラム前橋実行委員長を努めた。

■三澤 章(みさわ あきら)
NPO法人あおもりNPOサポートセンター 常務理事
1952年長野県伊那市生まれ。1976年早稲田大学中退、コマーシャル写真の世界に入る。1988年東京から青森市に転居、Studio am COLLABORATION設立。1996年友人の誘いでNPO活動を始める。個別学習塾青森三澤塾を開設。1999年あおもりNPOサポートセンター設立及び運営に参加。現在に至る。広告写真家(日本広告写真家協会会員)青森デジタルアーカイブ推進協議会会員。NPO法人 あおもりNPOサポートセンター常務理事・事務局長。NPO法人アートNPOリンク監事NPO法人アートコアあおもり理事。その他に、NPO活動としてトヨタアートマネジメントの開催・ACACオープニングプレイベントパドルスの開催・キッズアートワールドあおもりの実施(2004年から)・青森デジタルアーカイブ推進協議会(棟方志功の作品を中心とする色再現のアーカイブの研究)に参加、高齢者及び障害者のIT支援・ロービジョン者のIT支援・等々

■下山浩一(しもやま こういち)
NPO法人コミュニティアート・ふなばし 理事長
千葉県船橋市を主なフィールドに、創造的なコミュニティアート・プロジェクトの企画・運営を行っている。モノクロームサーカスと飯田茂実をリードアーティスト迎えた「<収穫祭>船橋プロジェクト」、三浦宏之とブレイキングダンサーとJAZZミュージシャンによる「フリフリ プロジェクト」等、分断されるコミュニティの再編成をテーマにしたユニークなアートプロジェクトを得意とする。現在、千葉県内のクリエイターのネットワーキングによる創造基盤形成プロジェクト「千葉クリエイティブクラスター」(アサヒアートフェスティバル2006参加企画)が進行中。

■加藤種男(かとう たねお)
アサヒビール芸術文化財団 事務局長/横浜市芸術文化振興財団 専務理事
1990年の企業文化部設立以来、アサヒビールの社会貢献部門を幅広く担当。アサヒビール社会環境推進部副理事、横浜市芸術文化振興財団専務理事も兼務。企業メセナ協議会研究部会長、いくつかのNPOや文化経済学会理事を務めるほか、美術や音楽の批評なども行う。共著に『社会とアートのえんむすび』(トランスアート)などがある。

■鶴田浩一郎(つるた こういちろう)
ホテルニューツルタ 代表取締役社長
NPO法人ハットウ・オンパク 理事長
旅館ホテル 全国旅館生活衛生同業組合連合会 シルバースター九州地区常任委員
旅館ホテル 大分県旅館ホテル生活衛生同業組合 常務理事
旅館ホテル 別府市旅館ホテル組合連合会 副会長
別府市 別府市観光協会 常任理事
1977年3月(昭和52) 成蹊大学経済学部経営学科卒業
1977年4月(昭和52) 日本貿易振興会(JETRO)入社
1981年1月(昭和56) 同社退職
1981年2月(昭和56)(株)鶴田ホテル(ホテルニューツルタ)専務取締役に就任
1990年9月(平成2)(株)鶴田ホテル 代表取締役社長に就任、現在に至る
ハットウ・オンパクで厚生労働大臣表彰(2002/3)
国土交通省観光カリスマ百選に選定される(2003/5)

■荻原康子(おぎわら やすこ)
社団法人企業メセナ協議会 シニア・プログラム・オフィサー
1989年武蔵野美術大学造形学部卒業、90年から92年まで山陽印刷株式会社で同社ギャラリーの企画運営を担当。
茨城県「アーカスプロジェクト」構想策定調査、国際交流基金アーティスト・イン・レジデンス研究会等に関わった後、94年INAX文化推進部に所属。
96年から2000年までキュレーター・オフィスで美術展の企画運営、美術館設立準備等に携わる。
01年、社団法人企業メセナ協議会に入局。顕彰事業「メセナアワード」、機関誌『メセナノート』、セミナー等を担当するほか、コーディネート事業としてアサヒビール芸術文化財団主催の美術展シリーズ「アサヒ・アート・コラボレーション」を手掛ける。

■大場陽子(おおば ようこ)
作曲家/GOTEN GOTEN アート湯治祭 参加アーティスト(企画・作曲)
1975年生まれ。東京芸術大学大学院修士課程修了。
これまでに第67回日本音楽コンクール第1位および安田賞、JFC作曲コンクール第2位など多数受賞。
昨年、武生国際音楽祭から交換作曲家としてロワイヨモン・セミナー(仏)へ派遣される。
作品は国内外で演奏されている。
また、異種楽器混合のコンサート「酔々快響(タブラ、マリンバ、タイゴング)」、「あやなり(ヴァイオリン、フルート、25絃箏、ガムラン)」の企画・作曲、各地でのワークショップ「みんなで作曲あそび」の開催、地域から始まるアートイベント(GOTEN GOTEN アート湯治祭、おぢか国際音楽祭etc.)への参加、作曲家グループ「クロノイ・ プロトイ」での公演、など幅広く活動を展開中。

■相馬千秋(そうま ちあき)
NPO法人アートネットワーク・ジャパン/東京国際芸術祭 国際プログラム担当 1998年早稲田大学第一文学部卒業後、フランス・リヨン第二大学大学院にてアートマネジメントおよび文化政策を専攻、DESS「文化振興とプロジェクト・マネジメント」コース修了。
仏の田舎町にあるアーティスト・イン・レジデンス(CICV)やパリの船上アートスペース(Batofar)で経験を積んだ後、2002年よりNPO法人アートネットワーク・ジャパン(ANJ)勤務。
ANJの主軸事業である東京国際芸術祭(TIF)では、国際プログラム担当として、国際共同制作による新作世界初演を含む演劇・ダンス公演の企画・制作(中東シリーズ2004-2007)、シンポジウムや国際ネットワーク事業を多数手がけている。
またTIF以外では、ANJ講座シリーズ「ナント市 VS 横浜市-再考・地域とアートプロジェクト」(2005)、Camo-Cafe Vol.1-Vol.4、2006年10月にオープンした「横浜アートプラットフォーム:急な坂スタジオ」のディレクションなどを行っている。

■やまぐちくにこ(やまぐち くにこ)
NPO法人淡路島アートセンター・淡路島を耕す女(事務局兼企画担当)
淡路島在住。淡路島を耕す女として、凝り固まった価値観を耕し、自然から溢れる創造と想像の喜びを育てることを使命とする。
何より「やまぐち」が出来るのだから…と勇気や希望を与えていると自負する。
2001年から「洲本市民工房」市民ギャラリー企画運営を担当。「あおむしの会」主宰。
2004年の台風がきっかけとなり NPO法人淡路島アートセンターを設立。
以降、2005年・2006年淡路島アートフェスティバルを開催し企画を担当する。空き家での拠点づくりを支援しながら、安心・安全をモットーに島においての生活とアートの距離感を探る。

■芹沢高志(せりざわ たかし)
P3 art and environment エグゼクティブ・ ディレクター
1951年東京生まれ。
神戸大学理学部数学科、横浜国立大学工学部建築学科を卒業後、(株)リジオナル・プランニング・チームで生態学的土地利用計画の研究に従事。
89年、P3 art and environmentを設立。
99年までは東京・四谷の禅寺、東長寺の講堂を拠点に、それ以後は特定施設にとらわれずに、ジャンル横断的なプロジェクトを多数展開している。
帯広競馬場で開かれた国際現代美術展「デメーテル」の総合ディレクター(2002年)、「アサヒ・アート・フェスティバル」の実行委員(2002年~2006年)、「横浜トリエンナーレ2005」のキュレーターなどを務める。
著書に『この惑星を遊動する』(岩波書店)、『月面からの眺め』(毎日新聞社)、訳書にバックミンスター・フラー『宇宙船地球号操縦マニュアル』(ちくま学芸文庫)など。